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芸人の嫁日記

芸人の嫁をしている30代女性が、日常の中から楽しいことをかき集めるブログ

落語きくなら、王道が一番!わたしが6代目 三遊亭圓生を大好きな理由

圓生百席(1)一文惜しみ/居残り佐平次Amazon 

楽しいコンテンツ探してる?じゃあ落語でしょ!!

バイスの普及で隙間時間を効率的に埋められるようになったって、楽しいコンテンツってちゃんと探さないとでてきやしません。

ゲームもツイッターの流し見も、時間は潰れますけど飽きませんか?

でも落語って飽きないんですよ。

 

笑うだけじゃない、聞いて染み入るのが落語の魅力

話芸といえば、今は笑わす事が最上級みたいになっています。

その副作用なのかセンスがなくても”笑わす雰囲気”を押し付けてくる人まで出てきちゃうし、挙げ句の果てには”笑えないことも笑ってね”みたいな意図をだされちゃこっちも疲れちゃいます。

 

だけど、笑いはなくてもなぜか興味を引かせる語り口の人っていますよね。あとで振り返れば特に生産的な話をしていなくても、なんだか充実感のある会話ってあります。

 

それを常に繰り出す職人芸が落語だと思うんです。

 

 

三遊亭圓生のここがすごい

昭和の大名人なので私がいまさら語るのもおこがましいのですが、個人的にすごいと思った点をご紹介。

 

これぞ江戸弁!血の通った言語

圓生の語り口はもう完璧な江戸弁です。鼻濁音も完璧で、「う音」が「い音」に変わる特徴もバッチリ。(※江戸弁話者は「動いた」を「いごいた」というふうに発音します)

なまりがあまり浸透しない現代人からみると羨ましいレベルです。

 

研究者気質。話の意味を徹底的に研究している

落語のネタは創作もありますが、ほとんどが代々口伝で受け継がれていくものです。おおむね江戸時代に作られたネタなので、現代には通じない習慣や言い回しがめっちゃあります。

そこで、圓生さん「?」と思ったネタの細部を徹底的に掘り下げることを得意としています。ネタに入る前のくすぐりでそんな解説をちょっと挟むのですが、これがもう勉強になる。単純に「へぇ〜」と思える話が盛りだくさんです。

笑わせて、さらにトリビアまでくれるのでお得感がすごいです。

 

男性の声色の使い分けが見事。でも女性はイマイチ…?

演劇が好きな方なんかは「キャラクターがころっと変わる」瞬間をみるのが好きな人も多いんじゃないでしょうか?

圓生も若い・年寄り・威勢がいい・ケチ・裕福・図々しい・情に厚いというキャラを瞬時に使い分けます。現在残っている音源や映像は老年期のものばかりなのに、若くて威勢がいい男を演じてる声がホントにイケボなんです。(※イケメンボイス)

 

ただ、男性に比べて女性のバリエーションは美人・おばちゃんの2種類しかない模様…?(笑)

 

圓生落語ではまずこれを!!厳選の3ネタ

じゃあわかった、そこまでいうなら聞いてみようという気になったそこのあなた!!

長いのもありますが、この3ネタをまずおすすめします!!

 

水神

圓生百席(25)酢豆腐/水神/仙台高尾

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 こちらは人情話です。

つまり、泣ける話。悲しい切ないというよりは、主人公の心情によりそって涙してしまう感じです。いやホントに泣けるんですよ、この話。

落語は事前にネタバレしても面白みに関わりないと思うんですが、この話は別です。ぜひ事前情報なしで鑑賞してみてください。

 

仙台高尾

 

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「 仙台高尾」というネタは、江戸吉原に実在した有名な花魁の生涯です。その美しさと教養にときの仙台藩主がベタ惚れ骨抜きになってしまったことで「仙台高尾」と呼ばれるようになりました。

 

ところがこの仙台高尾、仙台藩主に身請け(※遊女を買い取って自分の妻か妾にすること)されたのちに、斬り殺されてしまいます。

 

高尾という遊女が実在して、仙台藩主に身請けされたのは史実ですので、歴史の大事件がもとになったネタといえます。忠臣蔵的な。

ネタそのものは笑どころもおおく、最後の仙台高尾の非業の死の場面は活劇調に語られますので、強いて言えば笑いありのアクション映画のような雰囲気です。

長さもそこまで長くないので(手元のデータだと30分ていど)、おすすめです!

 

居残り佐平次 

昭和元禄落語心中(6) (ITANコミックス)

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この話は1時間を超える大ネタです。1時間ときくとげんなりするかもしれませんが、けっこうあっという間にすぎてしまいます。

居残り佐平次」はいろいろな噺家さんがやっていますが、わたしは今のところ圓生の「佐平次」が一番好きです。

 

遊郭に一文無しで上がりこんで、豪遊した末に「代金が払えないから、誰か迎えに来てくれるまで居させてくれ」と勝手に住み込んでしまう佐平次のお話です。

 

この佐平次がものすごく愛されキャラなんです。ひょうひょうとして愛嬌と度胸がある。そんな佐平次を圓生が見事に演じています。佐平次が現代にいたら、ものすっっごく仕事ができるヤツなんだろうなぁ〜。

 

ちなみにこのネタは今大人気の『昭和元禄落語心中』でも主人公が挑戦するネタです。マンガの元ネタをきくなら、圓生バージョンをおすすめしますよ!

圓生百席(1)一文惜しみ/居残り佐平次

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番外編:死神

 『死神』は落語をしらない人にも有名なネタですね。しかも噺家によっていろいろなバージョンがあります。

そんな中でも、不気味さでずば抜けているのが圓生の『死神』です。

 

落語好きの中でも絶品と言われていますが、わたしは不気味すぎて苦手です。『死神』自体があんまりすきじゃないんで、番外編ということで。

 

六代目 三遊亭圓生(4)花筏/やかん/死神

六代目 三遊亭圓生(4)花筏/やかん/死神

 

 

通勤・通学のおともはゲームより落語でしょ! 

 と、いうことでつらつらと紹介しました。

大名人のネタは図書館などで借りれることも多いので、ぜひおためしあれ。

落語をきいて自分で情景を想像するので、いともかんたんにバーチャルリアリティーを体感できます。安上がりな上に飽きないので通勤通学のおともにおすすめです。

両手が離れるし、つまらなかったら寝たらいいしもう万能ですよ!