アオり抜きでセクシャルマイノリティに興味ある人は読むべき!時速300kmのセクマイコメディ『耽美なわしら』
耽美なわしら 完全版(上) (Book of dreams)
森奈津子先生なの。
今日は100%森奈津子先生なのよっ。
学生時代に「耽美なわしら」をすり減るほど読んで、内臓に負担がかかるほど笑ったわっ。時速390kmの豪速ギャグと細かすぎるセクシャルマイノリティあるある。
その森奈津子先生なのよっっ。
でも悲しいことに私はまだ「耽美なわしら」シリーズしか読んでないの。ゴメンなさい!
なんで急にしかもオネエ言葉で騒いでるかというと、先日偶然「耽美なわしら」と再会したからなのっ!
学生時代に大好きすぎて友人に勧めまくり、そこから又貸しの輪に埋没してしまったと思うの。気付いた時には手元になかったわ。バイセクシュアルとゲイとレズビアンという言葉を教えて貰ったありがたい本だったのよ。
この本のおかげでモスラの歌がいまだに歌えるから宴会で一発芸を要求された時にどんだけ助けられたか・・・・!!(だいたい”インドゥムゥ〜”のあたりで”もういいよ”って言われるけど)
とはいえ(オネエ着ぐるみを脱ぎながら)
ジャンルとしてはもともと少年少女向けのライトノベルなので、
思い出補正がかかりすぎてたらやだなー。
思い出は輝かしいままにしておこうかなー
と手に取る一瞬間、悩みました。でもあの頃の情熱をもう一度、レッツ・リーディング。
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大変おもしろかったです。まさか30過ぎてモスバーガーで必死に笑いを堪えることになろうとは。そして若年時には気づかなかったんですが、自意識と恋愛は別!という鋼の姿勢にドキリとしました。
特にしびれたのがこのセリフ
だいたいねえ、相手のことが好きならなにをやってもいいと思ってるわけ?迷惑かけてもいいって思ってるわけ?(中略)うっとおしいったらないんだよっ!
刺さりました。どんな偉人の名言より刺さりました。
しかも森先生twitterをなさっていて、これまた豪速球なお下劣ネタと硬派なウーマンリブ思想に触れられます。テクノロジー万歳。
性的に奔放と自称されている森先生ですが、かなり進んだ人権意識の持ち主とわかって、改めて惚れ直してしまいました。自分の甘えた生きっぷりがだいぶ恥ずかしくなってしまったので、精進したいと思います。
一本芯の通った大人こそ楽しめるエンターテイメントでしたので、皆さんもぜひ森奈津子ワールドへおいでませ!
耽美なわしら 完全版(下) (Book of dreams)