国際女性デーなので、女性が主役の本やマンガ
ネットサーフィンをしていたら、本日が『国際女性デー』という日だと知ったので女性が主役の本や映画を紹介しようと思います。
アメリカのめっちゃスゴい女性たち
まずはこちら、火の玉のような気性と行動力で日本とアメリカを股にかける町山智浩さん。彼が厳選した「こいつ・・・すげぇ」な人生のV字回復を決めたアメリカ女傑録。
日本では「一定の人脈やバックアップがないと成功できない」という意識がゆとり世代以降とても強固です。かくいうわたしもなんだかんだ言って、生まれつき持ってるバックアップや人脈って成功の十分条件だよな、と強く信じています。
しかし、ドラッグや暴力の嵐をサバイブして成功者への階段をかけあがったアメリカの女傑たちの話は誰が読んでもシビれます。「自分、まだまだやれるわ」とカツを入れてくれます。
「モテ」「ママ」「女子」と女性をふんわり砂糖菓子風に見せるのは、そろそろやめませんか。
源氏物語
ビジネスでめっちゃ成功した女性の話の次に源氏物語?
そうです。源氏物語です。
谷崎潤一郎版も、田辺聖子版もいいんですが、瀬戸内寂聴版です。わたしが源氏物語を初めて読んだのが瀬戸内寂聴版なので。言葉遣いがさっぱりしてて、とっても読みやすいです。
子供の頃は絢爛豪華な世界観と、恋愛ドラマとしての奥の深さに興奮していましたが、久しぶりに読んでみると、平安時代の「女の世界」って面白いなと思うわけです。
男性は天皇を頂点においたひとつのチーム、女性は地位の高い女性をトップにおいた小規模チームで動いています。源氏物語にでてくる光源氏の恋人は、ほとんどチームを率いている女性です。
物語の裏で誰と付き合う、誰と結婚するという選択を、プロジェクトとしてチームでさばいていたと考えると、その舞台裏が気になります。
名妓の資格
女を武器にしたビジネスウーマンという意味で、芸者町や江戸時代の遊郭ってかなり興味深い世界です。
いま女性を武器にした世界というのは、ほとんどが女性の個人プレーにかかっていると思います。それとはちょっと違うのが、芸者町。芸者町はがっちり女性がチームを組んで仕事を回していたとか。
以前マツコデラックスが、「男性と同じように働くって、男性になるということ」と言っていたのを思い出します。
わたしもまったくこの意見に賛成です。同じ空間で働くことは可能ですが、同じ思考回路で働くのはなかなか無理があります。
そんな(あるいみ)女性だけの世界をのぞけるので、女性の方に強くおすすめの一冊です。通り一遍のことだけじゃなく、かなりぶっちゃけ話が多いのもミドコロ。
中国嫁日記
人気ブログの『中国嫁日記』
主人公の嫁「月(ゆえ)」ちゃんの、天真爛漫な姿がおもしろい。
若い女性らしくふわふわしてるところもあり、女性らしい完璧主義なところもあり、
妙に地に足ついているところがあり、夫に惚れてる。
国は違えど、「普通の女性」な彼女を著者が愛してやまないのが伝わってきます。
物語るほどもない日常の事なのに、面白すぎると感じさせられる一冊です。
ブログも継続中なので、リアルタイムで続きが読めるのもお得感あります(笑)
※エロ絵の心得がある人の萌え絵って、なんでこんなに可愛いんだ!!!
乙嫁語り
「絵が上手すぎる作家」とよくネット上で話題になりますが、時代考証とストーリーが同じ密度で楽しませてくれる点もすごいです。
衣装のデザインから、建築、当時の人の習慣まで「この人その時代に生きてたんじゃないか」と思うくらいこってりと書いています。
「なにもない日常」を魅力的に描くのがものすごくうまい人です。この人の作品は全部おすすめです。
※『エマ』のラブシーンがたいへん色っぽい(エロではない)のでみてみて!
シャーリー 1巻<シャーリー> (ビームコミックス(ハルタ))
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